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薬師寺の提案

このページでは、当山の住職が年中行事等の際などに行った法話・説話をご紹介してゆきます。

▼マスメディアによる葬式仏教への批判について

  1. “現代の寺院は葬式仏教だ”と揶揄される件について

    これは、特に首都圏等の葬儀産業と言われる、売り上げ何兆円規模の葬祭業者との癒着を持つ寺院の住職に限ったことであり、我々圏外寺院にとっては甚だ迷惑千万な話であります。

    当薬師寺が客観的に覗ける現状は、下記のような次第ですが、牛久市は首都圏の通勤圏内であり、東京で起こっていることは極めて敏感に反応する地域でもあります。

    従って、菩提寺と檀家さんという掛け替えのないご縁であればこそ、念のためその内情についてお知らせ申し上げ、今後のご参考に供したいと存じます。

    今や大企業となった葬儀社では、坊さんまで組織の中に抱え込んで、寺を持たない「サラリーマン僧侶」を雇用し、施主には当たり前の寺院住職として紹介し、立派なお布施を頂戴するという、信じられないことが既に常套手段となっているようです。

    資格を持たない“偽坊主”が実しやかに導師となって引導(?)して戒名を授けている、という事実は、施主に対しての裏切りであり、故人への冒涜として許し難いことです。

  2. 仄聞するところでは、僧侶の派遣会社と称する者が当地域の葬儀社へも既に営業して回り、しかるべく商談を持ちかけ、ケースバイケースの葬式が行われている模様です。

    法事の度に坊さんが変わるので、後になってトラブルも生じているようですが、・・・聖職者なら仏さまへのご供養ごとにこのような不始末は、決して許されるものではありません。

    もしも、皆さまのご縁者で菩提寺がなく、霊園(石屋)や葬儀社などから紹介を受ける場合は「どこのお寺の住職か、寺の所在地」ぐらいはメモされて、事前にお寺を訪ねるなど、確認されることをお勧めします。

    尚、薬師寺では牛久市仏教会の役員を務めておりますので、真言宗以外でも、立派な寺院のご住職を紹介できますのでご利用ください。

  3. 本来葬儀とは掛け替えのない親族との最後のお別れをする大切な儀式です。故人の尊厳とご家族の意志を最大限に尊重し、十分なお別れができるよう、しめやかに行うべきものであります。

    しかし現状では、大方の人が病院でお亡くなりになります。つまり病院のアドバイスが先行しますので、出入りの葬儀社が駆けつけます。従って菩提寺と云えども後から葬儀社のリードで動く結果となっており、何かと問題が生じ、ご不満を耳にすることがあります。まずは最初に菩提寺にお知らせいただき十分なアドバイスを受けられた後に葬儀社を選定され、予算に合わせた打ち合わせをされれば・・・と残念に思います。

    当寺では、前もってご家族にご来山頂き、もしもの時のお話を事前に打ち合わせされることをお勧め致しております。

  4. 因みに「戒名料」なるものが高いの安いのと取り沙汰されることがありますが、まず真言宗では「戒名料」と言われるものはありません。

    葬儀とは、故人の魂(みたま)を安らぎの境地に誘う引導でありますが、俗世間の垢とも言われる悪しきこだわりを除き、仏の訓戒を垂れ、受戒し、仏弟子に導き安心の境地に送る儀式であります。従って死者は戒を授かり、仏弟子となった証としてご戒名と血脈が付嘱されます。

    以上のことから、葬儀すなわち仏弟子となる儀式であり、「戒名料」が独立するものではありません。誤解があるとすれば、葬儀内容の打ち合わせに於いて、施主がお選びになったご戒名の内容によってお布施が決定されますので、その時点で予算などに照し思惑違いのないよう、十分にお打ち合わせなさってください。