ごあいさつ

ようこそ、
当山のホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
薬師寺の住職でございます。

皆さまご周知のように、日本国内には約7万7千にも及ぶお寺がございます。
その数は、現代では便利で私たちの生活に溶け込んでいるコンビニの数よりも多いのです。

物事には必ず理由がございますが、お寺のその数にも建てられた当時の理由がございました。檀家制度の制定による市役所のお役目や、寺子屋という学び舎でもあり、僧侶は医学も学んでいたので病院のお役目も担っていた時代にお寺が増えた歴史がございます。
現代では哀しいかな、古から、私たちのご先祖さまが脈々と守り、語り継いで来た日本人たる大切な伝統や歴史、習慣が…。敗戦を機に、子孫に伝わりずらい国づくり制度の為、絶えてしまっております。
しかし、それらの伝統や歴史、習慣の一端は、いまでもお寺には息づき、護られております。

また、多くの方が、お寺や神社へご参拝をされると、不思議な感覚や、気持ちが晴れやかに成られることがあるかと存じます。それは、ご神仏が祀られ、多くの方の祈り(善い気)が集まる神聖な場所(パワースポット)だからです。

昔の方々は、自分やご家族の心を、安定させるために、癒すために、豊かにする為にもお寺を必要とされておりました。
それが実は、現代になりようやく科学的に認められてきた『祈り』『瞑想』『読経』をベースとした、法要、写経や写仏、座禅等の諸行事。法修する僧侶も受ける皆さま方も、不思議なことに共に高揚感を覚え、身体の内側から波動が上がったような温かい感覚も覚えます。

『新型コロナウイルス感染症』によるパンデミックが歴史的トリガーとなり、私たちの住む世界を急速に変化させております。
宗祖、お大師さま(弘法大師)により日本に伝えられた宿曜占星術や、他の占星術でも、これまで長く続いた『土の時代』から『風の時代』に移り変わる分岐点であると、世間で言われ出してからもう久しい時間が経過致しました。私は個人的に、それを精神的感覚の時代だと思っております。

人生は『気づき』の連続でございますが、『気づき』や前世までに学んでいたことを『思い出す』ことができた方から、現人生でも次のステージに進めるのだろうと思っております。
私もある時から、ご神仏の前で読経を唱えていると内なる声が聴こえて来る感覚に襲われるようになりました。それは『ご神仏』の面前で『祈り』『瞑想』『読経』のキーワードが、自身の中で高い次元で揃い、整った時に起きることが分かりました。

お寺は昔から、僧侶だけではなく、皆さまが内なる声を聴けるパワースポットだったからこそ、大きな労力を費やしてまで、立派な伽藍を持つ神社仏閣が必要だったのではないでしょうか。
昔話の中にも、子ども達が毎日のように集まり、遊び、育った場所に、お寺や神社が欠かせないように、神社仏閣は日本人の心の故郷であり、いつでも心を整えてくれる聖地なのです。日常的にも、または現代社会の流れや情報量、喧騒に疲れた時には…どうぞ、お寺の参道(産道)をゆっくりと歩き、英気を養いながら、『祈り』『瞑想』『読経』のひと時をお楽しみください。

必ず、何かを持ち帰れるものと念じております。
お檀家さまをはじめ、ご参拝やお立ち寄りくださる方を心から大切に思う薬師寺へお参りください。合掌

住職 市川慈寛

住 職市川 慈寛